洋風ちんすこう(仮)

よく何もないところでつまずいてコケるアラサー会社員の備忘録。

ヤツがきた

今朝起きた時から目の様子がおかしい。
なんだかかゆいし、少し腫れている気がする。

鏡を見ていると「昨日タイタニックでも観たんか?」と僕の心の中の千鳥ノブが問いかけてくるが、何も観ていないし泣いてもいない。

 

てことは、ヤツだ。花粉症だ。

これ見てるだけでムズムズしてくる



僕は10年ほど前から花粉症を患っている。

スギ、ヒノキ、ブタクサ。フルコンボだドン。もう一種類遊べるドン。

それまでは春になってもピンピンしていたのだが、ある年の春になった瞬間それはやってきた。鼻づまり、目のかゆみ、喉の痛みまである。外に出るのがつらい。

当時働いていた職場の近くに大きな河原があって、そこに見たこともない草が生えていた。当時の職場の同僚の花粉症の罹患率はものすごかったので、僕は今もずっとその草が変な花粉飛ばしていたのが原因だと思っている。

しかも、市販の花粉症の薬は、僕にはまったく効かなかった。

いろんな薬を試しても全く効かず、最終的に藁にもすがる思いでもらったツムラ漢方薬でやっと少しマシになった。ありがとう。葛根湯加川芎辛夷。愛してる。ちゅっちゅ。

 

でも、少しマシになる程度で決して快適な生活を送れる訳ではないので、春は試練の季節だ。

 

もちろん、花粉を飛ばす植物側の気持ちもよくわかる。なんてったって、種を後世に残していかなければならないのだから。人間も植物もお互い様だと思う。
でももっと方法はないのだろうか。お互い快く暮らしていきたいのに、子孫繁栄の手段が目に見えないこまかぁい粉というのはどうだろう。もっとたんぽぽの種みたいに大きかったら、鼻孔をくすぐることもないし、わかりやすくない?どう?スギさん。

 

と、こんなこと言ってる間に20時だ。あーだこーだ言っても何も変わらないのはわかってるさ。でもつらいんだもん。言わしておくれやす。

あ、ではそろそろ漢方薬飲む時間なので失礼しますね。

 

 

 

漫画を買った

今日、仕事終わりに本屋で漫画を買った。

ぼっち・ざ・ろっく!5巻セット。

ほんとに、こんな作品を待っていた。

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1か月ほど前、久しぶりに会った友人とふたりで飲んでいる時に突然「最近ハマってるアニメがあってさ」と切り出された。「『ぼっち・ざ・ろっく』って知ってる?」

僕はハイボールを飲みながら「うーん、知らんなぁ」と答えた。友達はこう続けた。「友達のおらん女子高生がひょんなことからバンドを組む話やねんけど、登場人物の名前がアジカンがモデルになってて」

「え!アジカン!?」僕はその日一番の声を出した。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION。通称アジカン。中学のころから追いかけている僕の大好きなバンドだ。世間的には「リライト」のイメージがこびりついてて、本人たちもそれをわかってて、ライブのMCで自虐的に「どうも~リライトおじさんで~す」とか言っちゃうところまで愛している。

 

「主人公の名前も後藤(アジカンのボーカルも後藤)やし、あだ名はぼっち(アジカンのボーカルのあだ名はゴッチ)やし、他にもいろんなところでリスペクト感じられて最高やで、オススメ」と友達は教えてくれた。

 

ありがとう。友達。その後僕は見事にぼざろにハマってしまったよ。

 

アニメは一日で全話観た。

本当にそこかしこにアジカンの姿が見えるようで、一ファンからしたらたまらなかった。

アニメ一話一話のタイトルがアジカンのこれまで出してきた曲のタイトルになぞらえていたり、アジカンが若手の頃出ていた下北沢のライブハウスが舞台になっていたり。なんなら、アジカンの曲のPVに出てくるキャラクターがアニメ本編にチョイ役で登場したりしている。こんなん誰も気づかんやろがい。

 

気が付けば最終話。一瞬だった。

アジカンリスペクトだけでなく、バンド活動の悲喜こもごももしっかり詰まっていて、10年バンド活動していた僕もめちゃくちゃ共感できたのも楽しかった。

バンドマンは皆チケットノルマのためにバイトをする。

 

本当に、出会えてよかった。

ぼざろロスがとんでもないけど、これからはぼっちちゃんと一緒に原作を追いかけていこう。

 

またバンドマンの頃のことも書けたらいいなぁ。

 

 

 

P.S.もちろんCDも買いましたよ。

「忘れてやらない」がめっちゃ好き。

 

 

           

絶望的に耳が悪い

昨日、職場で後輩から「たみすさん、ニベアきれいですね」と言われた。

 

ニベアニベアってあのスキンケアの?

僕は疑問に思いながら「ニベアしてないよ?」と言った。

 

すると後輩は「は?」と怪訝な顔をする。

「指輪ですよ!結婚指輪(笑)」と笑われた。

 

僕は「指輪」を「ニベア」と聞き間違えたことをその時気がついた。

 

 

そんな調子で、僕はめちゃくちゃ耳が悪い。

こんな聞き間違いは日常茶飯事で、何度も相手を困らせてきた。

よほどハキハキとしゃべってくれないと、ちゃんと聞き取れない。

もちろん、相手の声との相性や、周りがどれだけうるさいか(街中か室内か)によっても大幅に変わってくるのだけれど、一般の人よりも聴力ハードモードで人生をプレイしているような気がする。

 

中でも一番僕がつらいのは電話を取る時だ。

対面で話す時よりも3倍くらい相手の声がこもって聴こえるせいで、会話の内容が入ってこない。

スマホで友人と電話する時はまだ何とかなるのだが、職場で取引先からかかってくる電話を取るのが非常にやばい。

 

相手は必ず名乗ってくれるんだけど、肝心な「〇〇株式会社〇〇部の〇〇です」を聞き取るのが非常に難しい。なんでみんなあんなに早口なんだ。

一回までなら「もう一度お名前をお願いします」でなんとかなるが、2回目も聞き取れなければ絶望する。何回も聞き直していては失礼だしらちが明かない(でも本当は何度でも聞き直したい)。絶望して誰かに引き継ぐ。

 

「○○さーん、お電話です」僕は言う。

「誰からや?」

「名前はわかりませんが男の人からでぇす」

ズッコケる上司。ポンコツ電話取り次ぎマンの完成だ。

 

でも耳が絶望的に悪いので基本的に電話は取りたくない。別に話すことは苦ではないけど。

僕は他の分野で頑張るので、電話だけはどうか耳のいい人にお願いしたい。

 

なんでこんなに耳が悪いのかと考えると、おそらく学生の頃のドラムの経験だろうな。

 

高校からずっとドラムをやっていた。暦で言うと10年ほど。

ドラムというのは本当にうるさい楽器で、叩いたビートの音がそのまま鼓膜に入ってくる。特にシンバルなどの金物類が本当にうるさい。

 

ドラマーで気を付けている人は、演奏中は専用の耳栓なんかをつけて難聴対策をしているが、貧乏学生の僕にはそんなもの買うお金はなかった。

今思えば別に100均の耳栓でもよかったのに、別にいいやと思って特に買わなかった。

あの時の俺よ、耳栓を買いなさい。後悔するぞ。

 

まぁでも生活に特段支障はないのでこれでもいいか、とも思っています。

もし子どもが生まれたら耳栓は最初に買ってあげよう。子どもの耳は敏感っていうし。

 

 

共感性羞恥と出川イングリッシュ

僕は共感性羞恥心が非常に強い。

共感性羞恥」とは、他人が恥をかいている様子を見ると、自分のことのように恥ずかしさを感じるという心の状態のことを指すらしい。

 

僕はどうやらそんな傾向が強いようで、普段の生活で、一般の人が特に気にしないようなことでも支障がでることがある。

 

例えば、TV番組。

どっきりの企画は、基本的に観ることができない。

どっきりにかけられるターゲットのタレントが、理不尽に叱られたり、トラブルに巻き込まれたりする様子を観ると、胸がぎゅうっと締め付けられてその場を離れたくなる。

この人は何も悪くないのに、なぜこんなひどい目に合わなければならないのかと辛い気持ちになり、怒りすら湧いてくることもある。たとえそれがタレントの仕事であってもだ。

 

なので、普段観るTV番組はほとんどない。

何も考えずに観られるようなネタ番組と、情熱大陸などのドキュメンタリー、あとは野球中継くらい。

 

それでも、共感性羞恥心をくすぐるシリーズの中で、唯一観られる番組がある。

 

 

それは世界の果てまでイッテQ!だ。

 

日曜日の晩、明日からの仕事や学校のことを思うと憂鬱になる時間帯。

そんな時に放映されているバラエティ番組だ。

 

行ってQというと、お祭り男や温泉同好会、珍獣ハンターなど番組内で様々な企画があるが、僕が愛してやまないのは、出川イングリッシュ

詳しい内容は割愛するが、あれだけはすべてを忘れて思いっきり笑うことができる。

 

一応共感性羞恥的な目線で話すと、あれは異国の地で出川さんがひとり英語に悪戦苦闘しながら目的地を目指すのが、観ていてかなり神経をすり減らすようで。

 

しかしあれだけはとても面白い。

そういった目線はたしかにあるのだけど、おそらく観ていて感じる羞恥心よりも出川さんのキャラクターと内容の面白さが上回るんだろうな。

 

もしご存じない方は、是非一度見てみて下さい。

メニメニスマイルできますよ。

 

初めて飛行機に乗り遅れた③

(前回はコチラ)

tamismita.hatenablog.jp

 

ー20時30分・関空第2ターミナルー

さて、晩ご飯を食べている間に見事に飛行機に乗り遅れたポンコツ夫婦。

20時30分の関空から、一体どうやって東京に向かえばいいのか。

 

2人で必死に頭を働かせる。今いるのは関空の第2ターミナル。

第2ターミナルを発着するLCCは、乗る予定だった成田行きが最終便だったため、既に終了している。

 

新大阪から新幹線か?

いや、新幹線の最終は新大阪駅を21時24分に出る。

ここから新大阪駅はどれだけ急いでも1時間以上かかるため間に合わない。

 

夜行バスの空きを今から探すか?

いや、今晩のホテルをもう取っているのでできれば当日キャンセルはしたくない。

 

うーん。まずい。

選択肢がひとつずつ消えていく。

 

うーんとうなり続ける僕の横で、妻が言った。

「第1の方で、飛行機まだないかなあ」

 

なるほど。ANAJALならまだ飛んでいるかもしれない。

ダメ元で探してみる。

 

すると、

あった。ANAだ。21時05分発だ。

席も奇跡的に2席だけ空いている。

 

これだ!これにしよう!

すぐさまアプリで予約を入れる。

 

うわ!!たけえ!!

今思えば、ANAの予約を取る一人旅の時はいつも早得だったな、と思い出した。

LCCばかりで麻痺していたけど、フルコスト飛行機の定価って、こんなにするんだね。

涙目になりながら購入ボタンを押す。さよなら。27,210円。2人分で54,420円。

 

 

ん?そういえば、21時05分発なら、搭乗手続きの締め切りは何時だろう?

ANAはたしか20分前まで大丈夫だった気がする。

 

となると、単純計算で締め切り時刻は20時45分だ。

今の時刻は、20時30分。

 

残り15分じゃねえか!!

 

 

走るぞ!と妻に声をかけた。

今度はさっきまでいた第1ターミナルにまた戻らないといけない。

 

連絡バスに飛び乗り、10分で第1ターミナルへ到着。

保安検査場へ全力で走る。

 

なんだかさっきからずっと走っている。

アラサーになってからの運動不足の身体でこんなにはしるのはめちゃくちゃしんどい。

もうこりごりだ。

 

締め切り時刻の2分前、僕たちはなんとか間に合った。

 

 

その後は無事搭乗し、羽田空港へ向かうことができた。

予定外の出費のことを考えると涙がすうっと頬を流れていくが、予定が潰れずに本当に良かった。

 

 

LCCは、運賃が安い分、融通が利かない。

もちろん、今回は僕たちの時間管理が全て悪い。

時間に余裕をもたないといけなかったので猛省しているし、勉強になった。

皆さんはこんなことないかと思いますが、ご利用予定の方はご注意を。

 

初めて飛行機に乗り遅れた②

(前回はコチラ)

tamismita.hatenablog.jp

 

ー20:05・連絡バス乗り場ー

5分で連絡バス乗り場まで来れた。
関空の広さを考えると奇跡だ。横っ腹がめちゃくちゃ痛い。

乗り場ではバスが都合よく止まっていたのでサザエさんのエンディングのように飛び込んだ。

ギリギリか…?と考える。
しかしバスは待っても発車しない。


なんでや!はよ出してくれよ!!
そう思ったが後から気付く。

連絡バスは、飛行機の便が多い日中はたくさん走っているのだが、夜になると便が少なくなるのでバスも本数が減るのだ。

このバスの発車時刻は、20時10分だった。
このままだとチェックイン時刻を過ぎてしまう。


うーん、まぁ、仕方ない。
本当に申し訳ないが、すみませーんと平謝りしながらお願いすれば通してくれるだろう。
そう思った。

バスは出発してから10分後、第2ターミナルへ到着した。

 

 

ー20:20、第2ターミナルー

チェックイン締切時刻を5分過ぎてしまった。急いでカウンターへ向かう。

すると目に飛び込んで来たのは、完全に閉じられたシャッターだった。

 

え!!!!!
閉まってる!!!!!


近くで片付けをしているグランドスタッフに聞いてみる。
「はい、もう締め切ったのでご搭乗いただけません」


その瞬間、僕は頭が真っ白になった。
ポケモンバトルで手持ちのポケモンが全滅した時と全く同じである。

スタッフさんのビクともしない笑顔は、どれだけ抵抗しても無駄だということを表していた。

 

終わった。
たった今終わったのだ。
2人分13,600円の航空代は、桃色の悪魔(peach航空のことです)に吸い取られていった。


関空の第2ターミナルで
リアルにorz←のような格好で
崩れ落ちている男を見た方がいたら、それが僕です。

 

「しゃあないやろ、わたしらが悪いんやから」と妻の喝が飛ぶ。

うん、そうだな。
桃色の悪魔なんて言ってはいけない
peachは悪くない。


悪いのは定食に欲張ってとんかつまで付けて平らげた僕だ。

 

時刻は20時30分を回っていた。
関空に取り残された僕たちは、果たして東京へ行けるのか?

 

(次回はコチラ)

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初めて飛行機に乗り遅れた①

令和5年1月27日金曜日。
現在の時刻は21時。
僕は関西空港の出発ターミナルの中で
この日記を書いている。

今から旅行が始まるというのに最悪の気分だ。グロッキーだ。
グロッキーなうだ。なんなら吐きそうだ。

なぜそんなに参っているのか。もし時間が許せばぜひ聞いて欲しい。
一から話そうとすると、時間は2時間ほど前に遡る。

 

 

ー19:30・関西空港駅

僕は妻と一緒に関西空港駅へ降り立った。
今から僕たちは成田へ向かうLCCに乗る。


2ヶ月ほど前、久しぶりにディズニーに行きたい!と妻と話題になり、また、時期が良かったのかLCCの飛行機も安かったので半ば勢いでチケットを取ったのだった。
金曜日の夜に前乗りして、土日の2日間楽しむ計算だった。

趣味が一人旅の僕は旅行ならなんでも楽しい。
それがまた久々のディズニーランドだから、ワクワクしている。


飛行機は20時45分発の予定だ。
あと1時間以上あるから余裕だろう!
そう思っていた。


関空の駅を降り、まずは第1ターミナルへ向かう。
妻と仕事終わりに家で合流し、荷造りと着替えを済ませて一緒にやってきた。
晩御飯はまだだったので空港で食べようと話をしていた。


第1ターミナルを物色し、フードコートで定食を食べた。


ー20:00・フードコートー
お腹が減っていたので定食はたっぷり食べた。
とんかつ、アジフライ、鯖の煮付け、だし巻き玉子、ごはん。全体的に茶色かった。もっとヘルシーなもの選べよ。

完食すると同時に時計を見る。
20時ちょうどだった。

 

ん?

20時?

飛行機の離陸は20時45分だ。
それまではもちろん余裕がある。

しかし、飛行機に乗る時は、手荷物検査などの搭乗手続きの前にチェックインをしなければならない。

ロビーに置いてある端末に予約番号を入れるだけの簡単なものなのだが、それができる時間は決まっている。


今回は、

搭乗30分前。


ということは、20時45分出発なら20時15分までに必ずチェックインをしなければならない。


えっ?
ヤバくない?


今から完食した食器を片付けて、
15分でチェックインカウンターまで行かなければならない。

瞬時に考える。

今いるのは関空の第1ターミナル。
僕たちの飛行機、peach航空のターミナルは

 


第2ターミナルだ。

 


走るぞ!!!と僕は妻に言った。
関空をよくご存知の方なら分かるはずだ。
関空は同じ空港内でもターミナルがそれぞれとても離れている。
第1ターミナルから第2ターミナルへは連絡バスに乗るのがセオリーだ。

しかも所要時間は10分もかかりやがる。


すぐに食器を返却し、全力で走る。
お腹の中でさっき食べたばかりのだし巻き玉子が踊り狂っている。

もってくれよ…俺の腹…!!

 

 

(続きはコチラ)

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