初めて飛行機に乗り遅れた②
(前回はコチラ)
ー20:05・連絡バス乗り場ー
5分で連絡バス乗り場まで来れた。
関空の広さを考えると奇跡だ。横っ腹がめちゃくちゃ痛い。
乗り場ではバスが都合よく止まっていたのでサザエさんのエンディングのように飛び込んだ。
ギリギリか…?と考える。
しかしバスは待っても発車しない。
なんでや!はよ出してくれよ!!
そう思ったが後から気付く。
連絡バスは、飛行機の便が多い日中はたくさん走っているのだが、夜になると便が少なくなるのでバスも本数が減るのだ。
このバスの発車時刻は、20時10分だった。
このままだとチェックイン時刻を過ぎてしまう。
うーん、まぁ、仕方ない。
本当に申し訳ないが、すみませーんと平謝りしながらお願いすれば通してくれるだろう。
そう思った。
バスは出発してから10分後、第2ターミナルへ到着した。
ー20:20、第2ターミナルー
チェックイン締切時刻を5分過ぎてしまった。急いでカウンターへ向かう。
すると目に飛び込んで来たのは、完全に閉じられたシャッターだった。
え!!!!!
閉まってる!!!!!
近くで片付けをしているグランドスタッフに聞いてみる。
「はい、もう締め切ったのでご搭乗いただけません」
その瞬間、僕は頭が真っ白になった。
ポケモンバトルで手持ちのポケモンが全滅した時と全く同じである。
スタッフさんのビクともしない笑顔は、どれだけ抵抗しても無駄だということを表していた。
終わった。
たった今終わったのだ。
2人分13,600円の航空代は、桃色の悪魔(peach航空のことです)に吸い取られていった。
関空の第2ターミナルで
リアルにorz←のような格好で
崩れ落ちている男を見た方がいたら、それが僕です。
「しゃあないやろ、わたしらが悪いんやから」と妻の喝が飛ぶ。
うん、そうだな。
桃色の悪魔なんて言ってはいけない。
peachは悪くない。
悪いのは定食に欲張ってとんかつまで付けて平らげた僕だ。
時刻は20時30分を回っていた。
関空に取り残された僕たちは、果たして東京へ行けるのか?
(次回はコチラ)